日本協会に寄せられたルール質問事項/日本協会

平成19年4月1日より施行されているルールについて,いくつかの質問が寄せられております.
それらの事項について,(財)日本バスケットボール協会では以下のように回答しております.
1. 質問:
ショットされたボールがリングにはずんではね上がり,ふたたび落下してきてリングにはさまってしまった.
ポゼション・アローはシューター側のチームを示していたので,シューター側のチームに引きつづきオルタネイティ
ング・ポゼション・ルールによるスロー・インのボールが与えられることになった.
このとき,新しいルールが適用され,24秒計はリセットされずに継続されるのか?
回答:
この場合,24秒計はリセットされる.
ショットされたボールがリングに触れてはね上がったときには,24秒オペレイターはすでに24秒計をリセットしているはずである.それは24秒オペレイターの正しい操作である.
新しいルールは,ショットされたボールが直接リングにはさまったりのったりしてしまった場合のことをいっていると
解釈すべきである.
バックボードに触れてから直接リングにはさまってしまった場合も直接リングにはさまったものとみなす.
2. 質問:
ショットの動作が始まったあとにプレイヤーがファウルをされた.
ファウルをされたプレイヤーは,ボールを持ったまま3歩以上ステップをしてからボールをリリースし,そのボールが
バスケットに入ってしまった.
バスケット・カウントを認め,さらに1個のフリースローを与えるべきか?
回答:
ファウルをされたプレイヤーがボールを持って規則で許された範囲をこえたステップをしてからショットをした場合
は,ショットのボールがバスケットに入っても得点は認められない.
ただし,ショットの動作中にファウルをされたのであるから,ファウルをされたプレイヤーに2個または3個のフリースローが与えられる.
3. 質問:
ショット・フェイクに防御側プレイヤーがひっかかり,フェイクをかけたプレイヤーの上にのしかかってしまい,ボールを持ったプレイヤーがショットにいけなかった場合はどうすればよいか?
回答:
第15条15.2 の(1)~(3)のあとの後段を参照すること.
「プレイヤーがショットをしようとしたときに腕をつかまれたり押さえられたりしたためにショットをすることができなくてボールが手から離れなくても,ショットの動作であることに変わりはない.」
4. 質問:
ショットの動作が始まったあとにプレイヤーがファウルをされたので,審判が笛を鳴らした.
そのあとひとつづきの動作でステップしてリングに向かってショットをしようとしたが,別の防御側プレイヤーがショットをブロックしようとジャンプしてシューターと触れ合いを起こしたために,そのショットは成功しなかった.
ショットをブロックしようとした防御側プレイヤーの起こした触れ合いは通常ならパーソナル・ファウルになる程度の
触れ合いであり,アンスポーツマンライク・ファウルになるような触れ合いではなかった.
このような場合,2回目の触れ合いについてはどのように処置すればよいか?
2回目の触れ合いがなければカウント・ワン・ショットになるところが2個のフリースローになってしまうのでは,不当に不利益をこうむることにはならないか?
回答:
ショットの動作は始まりが変更されただけで,そのあとのことについては規則上何の変更もない.
そのときのプレイの状況をよく感じ取って(feel for the game)判定をすることがつねに求められる.
この場合,ショットをブロックしようとする行為自体は防御側プレイヤーに認められた権利であり,その動きの勢いに
よってはプレイを急に止めることは当然不可能である.
あとから触れ合いを起こした防御側プレイヤーの動きが最初のファウルが宣せられる前から始まっているか,触れ
合いを避ける努力をしてショットをブロックしようとしたにもかかわらず不可抗力的に触れ合いが起こってしまったも
のであれば,ファウルの笛が鳴ったあとに起こった触れ合いであるので無視することが適当である.
プレイの始まりがどこからかを見ておくことが重要であり,審判は,それを含めてプレイの状況を感じ取って判定を
くださなければならない.
明らかにファウルの笛が鳴らされたあとで行動を起こしバスケット・カウントを防ごうとしたり,あとから起こった触れ合いがハード・ファウルに相当するものであった場合は,アンスポーツマンライク・ファウルを取り上げることも選択肢の1つとなる.
また,このような(上記のような)審判の考え方を悪用してファウルをされたプレイヤーにさらに触れ合いを起こした
場合は,当然アンスポーツマンライク・ファウルの対象となる.
これらの場合(アンスポーツマンライク・ファウルを取り上げた場合)は,「特別な処置をする場合」が適用される.
5. 質問:
プレイヤーが負傷した場合について.
例えば,ボールがライブであるときにプレイヤーの出血(鼻血等の軽傷)に気がつき,審判がただちにゲームを止めた.
この出血が確認されたプレイヤーは審判がボールがライブのときにゲームを止めた時点で必ず交代をしなければならないのか?
あるいは交代させたくないので,コーチがタイム・アウトを請求しその間に適切な処置がなされれば交代する必要はないのか?
回答:
交代させる前にタイム・アウトが認められ,そのタイム・アウトの間に手当てが終われば,負傷したプレイヤーは交代
せずに引きつづきゲームに出場することができる.
タイム・アウトが認められる前に負傷したプレイヤーが交代をした場合は,タイム・アウトの間に手当てが終わっても,ゲーム・クロックがいったん動いたあとでなければふたたびゲームに出場することはできない.
6. 質問:
ルール・ブックp134 解説6.(6)-②で,「コーチがチーム・メンバーをスコアシートで確認したのち,スコアシートに氏名が記入されていないチーム・メンバーがゲームの開始後に見つかった場合で,そのことが見つかる前にそのチーム・メンバーがゲームに出場していた場合は,そのチームのコーチにテクニカル・ファウルが宣せられる」とあるが,そのチーム・メンバーがゲームに出ていない状況で見つかった場合もコーチにテクニカル・ファウルが宣せられるのか?
回答:
そのチーム・メンバーがゲームに出場していた場合は,「コーチにテクニカル・ファウルが宣せられ,当該チーム・メ
ンバー(本来はチーム・メンバーではない)はチーム・ベンチを離れなければならない」.
そのチーム・メンバーがゲームに出場していなかった場合は,「コーチまたはそのほかの人たちには罰則は科されない.当該チーム・メンバー(本来はチーム・メンバーではない)はチーム・ベンチから離れなければならない」.
7. 質問:
ヴィジブル・カウントについて.
アンスポーツマンライク・ファウルやテクニカル・ファウルなどでフリースローののちにセンター・ラインの延長上からスロー・インが与えられる場合,フリースローの5秒はどの審判がかぞえればよいのか?
回答:
レフェリーズ・マニュアルには「テクニカル・ファウル,アンスポーツマンライク・ファウル,ディスクォリファイング・ファウルの罰則によるフリースローは,すべてファウルを宣した審判の相手審判がフリースロー・シューターにボールを与えてフリースローをさせる」と書かれている.
すなわち,あらたにリード・オフィシャルになった審判がリードの位置からフリースロー・シューターにボールを与え,5秒をかぞえるヴィジブル・カウントを行うことになる.
3人審判制では通常通りで問題ない.
8. 質問:
ゲームを始めるジャンプ・ボールの直後にチームAのプレイヤーがドリブル・シュートをしたとき,防御側プレイヤー
がシューターに対してファウルをした.
ファウルを取り上げた審判がスコアラーにレポートをしに行ったところ,ゲーム・クロックが動いていなかったことがわかった.
経過した時間はおよそ10秒程度だが,ショット・クロックもファウルが宣せられた直後にリセットされてしまっていたのではっきりとはわからなかった.
どのように処置すればよいか?
回答:
タイマーの操作の誤りあるいは器具のトラブルであることは明らかである.
このような場合は,ゲーム・クロックは,審判の承認によっていつでも訂正することができることになっている.
したがって,経過時間が明らかであればその通りに,経過時間が明らかでなければ主審が適切と思う時間に決定して,訂正させればよい.
副審,コミッショナー,テーブル・オフィシャルズと話し合ってもよいが,経過時間が明らかでない場合は,かならず
主審が最終的に決定する.
9. 質問:
旧ルール・ブックではドリブルを始めるためには「第1の足で踏み切り第2の足が床に着く瞬間までにボールを手から離さなければならない」とあるのに対して,新ルール・ブックではドリブルを始めるためには「その足(ボールを受け取った片足)が床から離れる前にボールを手から離さなければならない」とある.
このことについて,「旧ルール・ブックとの表現に差があるように思われるがどういうことか」という問い合わせがあった.
確かに記述に差があるが,これは規則が変更されたということか?
回答:
規則の変更である.
全国審判長会議でも説明済みである.
ルール・ブックp150 解説19.(1)を参照すること.

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